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ベトナムがサイバーセキュリティに注力する理由と、安心してIT開発を任せられる国であること

  • オフショア開発コンシェルジュ
  • 12 時間前
  • 読了時間: 3分
ベトナムのサイバーセキュリティ対策
ベトナムのサイバーセキュリティ対策

近年、ベトナムはIT分野において急速な成長を遂げており、世界中の企業がオフショア開発の拠点として注目しています。その中でも特に注目すべきなのが、サイバーセキュリティへの国家的な取り組みです。この記事では、ベトナムがなぜサイバーセキュリティに力を入れているのか、そしてベトナムでのIT開発がなぜ安全なのかを解説します。


東南アジアのITリーダーを目指す国家戦略

ベトナム政府は、IT分野において東南アジアのリーダー的立場を確立することを国家戦略の一つに掲げています。そのためには、単なる技術力だけでなく、安全性と信頼性の確保が不可欠です。

  • 国家主導のサイバーセキュリティ強化:政府は「国家サイバーセキュリティ戦略」を策定し、官民連携でセキュリティ体制の強化を進めています。

  • 法整備の充実:個人情報保護法やサイバーセキュリティ法など、国際基準に準じた法制度が整備されています。

  • 教育と人材育成:大学や専門機関でのサイバーセキュリティ教育が進み、専門人材の育成にも力を入れています。


国内でも高まるサイバーセキュリティ意識

ベトナム国内では、サイバー攻撃の増加や情報漏洩事件を背景に、企業や個人のセキュリティ意識が急速に高まっています。特にIT業界では、以下のような変化が見られます。

  • IT人材の意識改革:かつては「開発スピード」や「コスト削減」が重視されていましたが、現在では「セキュリティ品質」や「リスク管理」が重要視されるようになっています。

  • セキュリティ教育の普及:多くのIT企業が社内研修でサイバーセキュリティ教育を導入し、開発者自身がセキュリティの責任を持つ文化が根付き始めています。

  • 若手技術者の関心の高まり:ハッカソンやCTF(Capture The Flag)などのセキュリティ競技イベントが盛んに開催され、若手技術者の間でセキュリティ分野への関心が高まっています。


海外企業が安心して開発を委託できる理由

ベトナムでのIT開発が安全である理由は、以下の点に集約されます。

  1. 高度なセキュリティ意識多くのIT企業がISO/IEC 27001などの国際的な情報セキュリティ認証を取得しており、セキュリティ対策が標準化されています。

  2. 政府の支援と監督サイバー攻撃への対応や情報漏洩防止に関して、政府が積極的に支援・監督を行っており、企業の信頼性向上に寄与しています。

  3. 国際的なパートナーシップベトナムはASEAN諸国や欧米とのサイバーセキュリティ協定を結び、グローバルな安全基準に準じた開発環境を整えています。特に日本との協力関係は深く、以下のような取り組みが進められています:

    • 日越ICT共同作業部会(Japan-Vietnam ICT Joint Working Group)日本の総務省とベトナム情報通信省(MIC)との間で定期的に開催される政府間協議。サイバーセキュリティ、5G、デジタル人材育成などが議題。

    • JICA支援:サイバーセキュリティ能力向上プロジェクト「Project for Capacity Development for Cybersecurity in Vietnam」として、ベトナム公安省と連携し、政策立案者や技術者向けの訓練を実施。

    • 日ASEANサイバーセキュリティ能力構築センター(AJCCBC)日本が支援するASEAN向けの訓練施設で、ベトナムも参加。実践的な演習を通じて人材育成を支援。


まとめ:ベトナムは「安全なIT開発拠点」としての地位を確立しつつある

ベトナムがサイバーセキュリティに力を入れる背景には、国際競争力の強化海外からのIT開発案件の拡大という明確な目的があります。国内でもセキュリティ意識が高まり、IT人材の質が向上している今、ベトナムは単なるコストメリットだけでなく、安全性と信頼性を兼ね備えたIT開発拠点として、世界中の企業から選ばれる存在となっています。

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