海外のオフショア開発拠点がスケールできない本当の理由とは?
- オフショア開発コンシェルジュ
- 5月16日
- 読了時間: 3分

近年、多くの企業がコスト削減や人材確保を目的にオフショア開発に取り組んでいます。しかし、多くの企業が一定規模以上にオフショア拠点をスケールできずに苦戦しているという声も少なくありません。その背景には、**「人材の層の薄さ」**という、構造的な問題があります。
プログラマーやテスターは採用できる。でも…
確かに、発展途上国では日本よりも低コストでプログラマーやテスターなどの単一スキルに特化した人材を採用することができます。そのため、短期的な人的リソース補完や、ルーチン化された開発業務には一定の効果があります。
しかし問題は、そこからさらに開発体制をスケーラブルに拡大しようとしたときに顕在化します。
ボトルネックは「上流工程を担える人材」
オフショア拠点を拡大しようとしたとき、多くの企業が直面する課題が、
日本語で要件を理解し、
システム全体を俯瞰しながら設計ができ、
チームをまとめてプロジェクトを推進できる
といった**「上流工程対応人材の不足」**です。
実際、オフショア側には「コードは書けるが、業務設計やコミュニケーションは苦手」という人材が多く、そこにプロジェクトマネジメントの責任まで負わせると、品質や進捗が著しく低下するリスクがあります。結果、現地に何十人と人を配置しても、成果物がなかなか上がってこないという状態に陥ってしまうのです。
ベトナムには「上流工程に強い」人材が育ちつつある
このような状況の中で、注目されているのがベトナムのIT人材の成熟です。ベトナムではここ数年で、
日本市場を深く理解している
技術力と設計力を兼ね備えている
日本語での業務理解・交渉ができる
開発チームのマネジメント経験がある
といった上流工程に対応できる人材が着実に育ってきています。
特に、日本向けに10年以上オフショア開発を手掛けてきた現地企業では、元エンジニアがブリッジSEやプロジェクトマネージャーに成長している事例も多く、単なる「開発リソース提供」ではなく、パートナーとしての共創が可能になりつつあります。
まとめ:スケールするなら、「上流人材」を持つ現地パートナーと組むべき
オフショア開発を単なるコスト削減手段と捉えるのではなく、開発体制の中核に据えるためには、上流工程対応人材の確保が不可欠です。
それを自社でゼロから育成するのは、時間もコストもかかります。だからこそ、すでに上流工程に強い人材が揃っているパートナー企業と組むことが、スケーラブルな事業拡大の鍵になります。
私たちが拠点を置くベトナムでは、こうした人材が着実に育ちつつあり、日本企業との共同プロジェクトを推進する体制が整っています。「単価が安い」だけでなく、「パートナーとして信頼できる」オフショア体制を構築したい企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
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