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ベトナムの日系オフショア会社とローカルオフショア会社の違い

  • オフショア開発コンシェルジュ
  • 3月11日
  • 読了時間: 4分

更新日:4月9日


近年、日本企業のオフショア開発先としてベトナムが注目されています。その中でも「日系オフショア会社」と「ローカルオフショア会社」にはさまざまな違いがあります。本記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、どのような企業に適しているのかを解説します。

1. 日系オフショア会社の特徴

メリット

(1) 日本式の開発プロセスと品質管理

日系オフショア会社は、日本企業の開発スタイルをよく理解しており、品質管理や開発プロセスも日本基準に合わせて運用されることが多いです。例えば、CMMIやアジャイル開発のベストプラクティスを取り入れ、日本の顧客が求める高品質な成果物を提供します。

(2) 日本語対応が充実

日系オフショア会社では、日本語ができるエンジニアやブリッジSEが在籍していることが多く、日本語での円滑なコミュニケーションが可能です。これにより、認識のズレを防ぎ、開発のスムーズな進行が期待できます。

(3) 文化・商習慣の理解

日本のビジネス文化や商習慣を理解しているため、納期や報告・連絡・相談の重要性を認識しており、トラブルを未然に防ぎやすいです。

デメリット

(1) コストが比較的高い

ローカルオフショア会社と比較すると、コストが高めに設定されていることが多いです。これは、日本人ブリッジSEや品質管理プロセスの導入などにかかる費用が影響しています。

(2) 柔軟性が低い場合がある

日本式の開発プロセスにこだわるあまり、変更対応の柔軟性が低いケースもあります。特にスタートアップやアジャイル開発を重視する企業にとっては、やや扱いにくい部分があるかもしれません。

2. ローカルオフショア会社の特徴

メリット

(1) コストが安い

ローカルのオフショア会社は、日系オフショア会社に比べてコストが安いことが最大のメリットです。特にスタートアップや予算を抑えたい企業にとっては、大きな魅力となります。

(2) 柔軟な開発体制

ローカル企業は、プロジェクトごとに柔軟なチーム編成が可能であり、仕様変更にも迅速に対応できるケースが多いです。アジャイル開発やスピード感のある開発を求める企業には適しているでしょう。

デメリット

(1) 日本語対応が不十分

多くのローカル企業では、日本語を話せるスタッフが限られており、英語またはベトナム語でのやり取りが基本となります。そのため、日本語での細かいニュアンスを伝えにくく、誤解が生じる可能性があります。

(2) 品質管理がばらつく

ローカル企業の中には、品質管理が十分に確立されていないところもあります。テスト工程やコードレビューが甘い企業に当たると、納品された成果物の品質にばらつきが出る可能性があります。

(3) 文化・商習慣の違い

ベトナムのビジネス文化や商習慣は、日本と異なるため、日本企業側が期待する納期や報告のタイミングにズレが生じることがあります。

3. どちらを選ぶべきか?

日系オフショア会社が向いている企業

  • 品質を重視する企業

  • 日本語でのコミュニケーションが必須な企業

  • 日本の開発プロセスや商習慣に慣れた企業

  • 中規模以上のシステム開発を検討している企業

ローカルオフショア会社が向いている企業

  • 開発コストを抑えたい企業

  • 英語またはベトナム語でのコミュニケーションが可能な企業

  • 柔軟な開発体制を求める企業

  • スタートアップや短期間での開発を希望する企業

まとめ

日系オフショア会社とローカルオフショア会社には、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。品質や日本語対応を重視するなら日系オフショア会社、コストや柔軟性を重視するならローカルオフショア会社が適しているでしょう。

オフショア開発を成功させるためには、自社のニーズに合った開発パートナーを選ぶことが重要です。どのオフショア企業を選ぶにせよ、事前に開発体制や実績を確認し、適切な選択をすることが求められます。

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