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ベトナム市場進出のススメ:企業にとってのメリットと注意点とは?

  • オフショア開発コンシェルジュ
  • 4月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月25日



日本企業にとって、アジア新興国市場の中でも近年特に注目されているのが「ベトナム」です。かつてはオフショア開発や製造拠点のイメージが強かったかもしれませんが、今やベトナムは**「消費市場」としてのポテンシャル**にも大きな注目が集まっています。

今回は、そんなベトナム市場に進出するメリットと、進出時に気をつけたいポイントをまとめてみました。


ベトナム市場進出の5つのメリット

1. 若くて活気ある人口構成

ベトナムの平均年齢は約32歳(2024年時点)。人口の約7割が労働年齢層(15~64歳)であり、消費意欲の高い若年層が多いのが特徴です。これは、今後数十年にわたり成長が期待できるマーケットを意味します。


2. 中間所得層の拡大

経済成長とともに、ベトナムでは中間所得層の急増が進んでいます。都市部を中心に可処分所得が増えており、日本品質の製品やサービスに対する需要も高まりつつあります。


3. 親日的な国民性

ベトナムはアジアの中でも非常に親日的な国の一つです。日本ブランドへの信頼が高く、「日本製=高品質」という認識も広く浸透しています。ビジネス展開においても、信頼関係を築きやすい土壌があります。


4. デジタル化とEC市場の伸び

スマートフォンの普及率が高く、特に都市部ではEC・デジタル決済が急成長しています。オフラインだけでなく、オンラインチャネルでの展開も有望です。


5. 地理的・経済的な距離の近さ

日本からのアクセスも良く、時差もたったの2時間。ASEAN諸国とのFTAやRCEPなどの経済連携協定にも加盟しており、アジア全体への展開拠点としても魅力的です。


注意すべき5つのポイント

1. 法制度・規制の変動リスク

法律や規制の変更が比較的頻繁で、外資系企業にとっては「進出した後に制度が変わった」というケースも少なくありません。現地の法務・税務に精通したパートナーと連携することが不可欠です。


2. 商習慣・文化の違い

日本とはビジネス慣習やコミュニケーションのスタイルに差があります。トップダウンの意思決定やフェイスを重視する文化など、ローカルスタッフとの関係構築には時間と配慮が必要です。


3. 都市と地方の格差

ホーチミン市やハノイなどの都市部と、それ以外の地域では購買力やインフラ整備状況に大きな差があります。ターゲット市場の選定は慎重に行う必要があります。


4. 人材確保と育成

若い人材は多い一方で、経験あるマネジメント層や日本的品質基準に適応できる人材はまだ限られています。採用だけでなく、教育やカルチャーフィットへの投資も必要です。


5. 為替・インフレなどのマクロ経済リスク

ベトナムドンは比較的安定していますが、輸入依存度の高さやグローバル経済の影響を受けやすい側面もあります。為替変動や物価上昇への備えも重要です。


まとめ:ベトナム進出は「戦略」と「地に足の着いた現地理解」が鍵

ベトナム市場は成長ポテンシャルの高い魅力的な市場であり、日本企業にとって多くのチャンスが広がっています。ただし、文化・制度・経済の背景は日本と大きく異なるため、「進出すれば成功する」というほど甘くはありません。

現地の信頼できるパートナー選びや市場調査、柔軟な戦略立案が成功の鍵になります。まずは小規模な実験的進出から始めて、スモールスタートで検証しながらスケールさせるのも一つの方法です。

ベトナムでのビジネス展開を考えている方は、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください!

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